内科・リウマチ膠原病内科の紹介
診療内容・特徴
膠原病や関節リウマチなどを中心に診療を行っています。
受診される際の注意点
他施設で治療、通院をされている患者さまは、紹介状、内服薬がわかるようなお薬手帳などを持参していただくと診療に役立ちます。
スタッフ紹介
大田 俊一郎
リウマチ膠原病内科医長
【資格等】
日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医
日本内科学会 総合内科専門医・認定内科医
日本医師会 認定産業医
久志本 和郎
リウマチ膠原病内科医長
医学博士
【資格等】
日本リウマチ学会 リウマチ専門医・指導医
日本内科学会 認定内科医
外来診療表
内科・リウマチ膠原病内科 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
午前・午後 | 大田 | 大田 (地域連携室紹介のみ) |
大田 久志本 |
木村(※) (午前) |
大田 久志本 |
(※)・・・非常勤医師
主な対象疾患
関節リウマチ診療
リウマチ専門医資格を持つ医師が常勤として勤務している施設として、関節リウマチに対する最善治療を常に提供できるように努めています。また2017年度より整形外科医師とも連携し、リウマチ関節センターを設置することで専門的診療を提供できる体制にあります。
生物学的製剤はインフリキシマブ(レミケード)、エタネルセプト(エンブレル)、アダリムマブ(ヒュミラ)、トシリズマブ(アクテムラ)、アバタセプト(オレンシア)、ゴリムマブ(シンポニー)、セルトリズマブ・ペゴル(シムジア)、サリルマブ(ゲブザラ)、またJAK阻害薬としてトファミチニブ(ゼルヤンツ)、バリシチニブ(オルミエント)、ペフィシチブ(スマイラフ)、ウパダシチニブ(リンヴォック)、フィルゴチニブ(ジセレカ)などが当院で使用可能であり、豊富な使用経験があります。
また当院では多くの関節リウマチ治療に対する治験を行っております。興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
膠原病診療
膠原病は全身疾患であり、糸球体腎炎、間質性肺炎、肺高血圧症などの膠原病の合併症に関しても、統合的に専門的な治療を当科で行います。
免疫抑制剤としては、タクロリムス(プログラフ)、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)、ミゾリビン(ブレディニン)、シクロホスファミド(エンドキサン)、アザチオプリン(イムラン)、シクロスポリン(ネオーラル)、ミコフェノール酸モフェチル(セルセプト)、メトトレキサート(リウマトレックス)、ヒドロキシクロロキン(プラケニル)、リツキシマグ(リツキサン)、メポリズマブ(ヌーカラ)など、肺高血圧症に対してもシルデナフィル(レバチオ)、ボセンタン(トラクリア)など豊富な使用経験があり、アンブリセンタン(ヴォリブリス)、タダラフィル(アドシルカ)、ベラプロスト徐放錠(ケアロードLA)など新しい治療薬も積極的に使用しております。
また、2017年度より新たに全身性エリテマトーデスに対する生物学的製剤であるベリムマブ(ベンリスタ)が使用できるようになり当院でも使用を開始しております。
対象疾患・得意分野・専門分野
- 全身性エリテマトーデスおよびループス腎炎、抗リン脂質抗体症候群
- シェーグレン症候群、IgG4関連疾患
- 関節リウマチ、若年性関節リウマチ
- 乾癬性関節炎
- 強直性脊椎炎
- 皮膚筋炎・多発性筋炎および間質性肺炎
- 全身性硬化症および肺高血圧症
- 混合性結合組織疾患
- べーチェット病
- 血管炎症候群(高安病、側頭動脈炎、結節性多発動脈炎、顕微鏡的多発血管炎、ウェゲナー肉芽腫症)
- リウマチ性多発筋痛症、RS3PE、サルコイドーシス、再発性多発軟骨炎、回帰性リウマチ
- 成人スチル病、不明熱、レイノー症状、関節炎、痛風、偽痛風、膠原病に伴う間質性肺炎、
「膠原病」とは一つの病気を表しているわけではなく、免疫の異常から引き起こされると考えられている病気のいくつかを集めた総称です。
顕微鏡で見ると、膠原線維に炎症を起こしていることが多いので「膠原病」という名前が付きました。
最近は、「結合組織病」、「リウマチ性疾患」ともいいます。また、免疫の異常すなわち自分自身の体に対する免疫が起こってしまい、「膠原病」になることもわかってきたので、「自己免疫疾患」とも呼ばれますが、はっきりとした原因はまだわかっていません。広い意味では関節リウマチも膠原病に含まれます。
リウマチ・膠原病は全身疾患であり肺・心臓・腎臓・眼・皮膚など全身の臓器に障害を来たす場合もあります。その場合は該当科と協力しながら治療することができます。リハビリテーション科とも常に密接な連携をとりながら治療に当たっています。しかし、非常に難治性の病態や特殊な治療が必要な場合は、九州大学病院、産業医科大学病院、福岡大学病院、山口大学医学部附属病院などに治療を依頼しています。
今後も、看護師、薬剤師と連携したチーム医療を推進し、患者さまに満足していただける治療が提供できるように努力したいと思っています。
感染症診療
内科の中でも、特に感染症を主に診ています。環境内には様々な微生物が存在し、その中には人間に病気を起こす病原微生物がいて、ウイルス感染、細菌感染、真菌感染、寄生虫感染といった様々な感染症を起こします。
感染症が疑われる患者さまに対し、どんな微生物が原因なのかを考え、適切な治療を行っていくことがとても重要になります。
感染症はあらゆる年代に起こりえる疾患であり、またあらゆる部位に起こりえる全身性の疾患です。また感染症が疑われるような症状が見られても、別の原因によるものであったりするケースもあります。
内科として総合的に診断し、感染症を起こしている部位に該当する科と相談しながら治療を行ったり、感染症以外の原因であった際には該当科に治療を依頼したりと、他科と協力しながら総合的に診療を進めてまいります。
また、2014(平成26)年6月より渡航外来を開設し、海外渡航前のワクチン接種や、渡航先の感染症情報の提供などを行っております。(休診中)
診療実績
外来
リウマチ膠原病内科
関節リウマチ | 518名 |
リウマチ性多発筋痛症 | 84名 |
RS3PE症候群 | 10名 |
悪性関節リウマチ | 2名 |
若年性関節リウマチ | 2名 |
脊椎関節炎 | 15名 |
SAPHO症候群 | 9名 |
全身性エリテマトーデス | 82名 |
多発性筋炎・皮膚筋炎 | 23名 |
強皮症 | 92名 |
混合性結合組織病 | 14名 |
血管炎症候群 | 54名 |
Behcet病 | 14名 |
Sjogren症候群 | 84名 |
サルコイドーシス | 8名 |
成人発症Still病 | 6名 |
IgG4関連疾患 | 7名 |
外来検査
関節エコー検査 | 247例 |
研修環境
施設認定
- 日本内科学会認定制度教育関連病院
- 日本リウマチ学会教育施設
科の研修環境
症例は豊富で幅広い疾患を経験できます。救急・総合診療的な研修を積むことができます。
リウマチ膠原病内科・糖尿病内分泌代謝内科合同カンファレンス・抄読会・回診(毎週火曜日)
内科カンファレンス(毎週月曜日) 抄読会、症例検討会
基礎免疫抄読会(毎週木曜日)
業績集
内科・リウマチ膠原病内科 年報
発表
開催年月日 | 演 題 名 | 演 者 | 共同演者 | 学会/研究会名 |
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2015.4.23~25 | SLE患者における制御性B細胞の誘導メカニズムの解明 | 大田俊一郎 | 新納宏昭、植木尚子、 廣崎友里、中山剛志、 赤司浩一、他 | 第59回 日本リウマチ学会 総会・学術集会 |
2015.4.23~25 | 関節リウマチの骨破壊に寄与する RANKL発現エフェクターB細胞の機能解析 |
廣崎友里 | 新納宏昭、大田俊一郎、 植木尚子、中山剛志、 赤司浩一、他 | 第59回 日本リウマチ学会 総会・学術集会 |
2015.8.29 | 関節リウマチの病態における 制御性B細胞の役割 |
大田俊一郎 | 新納宏昭、植木尚子、 廣崎友里、中山剛志、 赤司浩一、他 | 骨・免疫フォーラム |
2015.11.7~11 | Role of the Chemokine Receptor CXCR3 in the Function of Regulatory B cells in Patients with SLE |
Shun-ichiro Ota | Hiroaki Niiro, Naoko Ueki, Yuri Hirosaki, Tsuyoshi Nakayama, Koichi Akashi, et al. |
The ACR/ARHP Annual Meeting, 2015 |
2015.11.17 | 関節リウマチ治療中、 治療減量による関節症状増悪を 契機に発見された皮膚筋炎の1例 |
大田俊一郎 | 中山剛志、真弓武仁 | 第1回 下関膠原病・リウマチ懇話会 |
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