整形外科を受診される皆さまへ
令和3年4月1日より、新患、再診のいずれも完全予約制となっております。
当科を初めて受診される患者さま
お近くの医療機関(かかりつけ医)より紹介状(診療情報提供書)を用意していただき、地域連携室を通して受診予約していただくことをお勧めいたします。
ご予約のない再診の患者さま・臨時受診を希望される患者さま
必ず事前に電話で受診予約していただきますようお願いいたします。
電話番号 083-231-4111(代表)整形外科外来
受付時間 14:00~16:00(土日祝日、年末年始を除く)
整形外科の紹介
脊椎脊髄疾患の外科的治療、変形性関節症及び関節リウマチの薬物及び外科治療、骨折脱臼等の骨関節の救急外傷の治療、小児の整形外科疾患等を主体に治療を行っています。
特に脊椎脊髄疾患では、腰椎椎間板ヘルニアに対するMED(内視鏡下椎間板ヘルニア摘出術)、骨粗しょう症に伴う脊椎圧迫骨折に対するBKP(バルーンカイフォプラスティ)などの最小侵襲手術や腰椎変性疾患(腰部脊柱管狭窄症、腰椎変性すべり症など)に対する脊椎再建手術、思春期側弯症に対する側弯矯正手術、高齢者の腰曲がり(脊柱後弯症、側弯症)などの脊柱変形に対する矯正骨切り術や脊柱再建手術、頚椎変性疾患(頚椎症、頚椎椎間板ヘルニア)に対する椎弓形成術、透析やリウマチに伴う頚椎病変(環軸椎脱臼、軸椎下亜脱臼)の手術、脊髄腫瘍や、転移性脊椎腫瘍の手術等多岐にわたる実績があります。
また、関節疾患では変形性関節症やリウマチに対する人工関節手術が多く、特に人工関節は県内でも有数の症例数を誇っています。骨切り術、スポーツ外傷やリウマチ、膝変性疾患に対する関節鏡手術(膝半月板手術、膝前十字靭帯再建術、滑膜切除術)等も強みです。
スタッフ紹介
飯田 圭一郎
整形外科部長
脊椎・脊髄病センター長
リウマチ・関節センター長
医学博士(九州大学)
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医
日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医
渡邊 哲也
整形外科医長
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医
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太田 浩二
整形外科医長
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医・認定スポーツ医・認定運動器リハビリテーション医
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石津 研弥
整形外科医長
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医
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白崎 圭伍
整形外科医長
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医
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鮎川 周平
整形外科医師
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山本 雅俊
整形外科医師
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平野 大輔
整形外科医師
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野口 真紀
整形外科医師
白澤 建藏
前副院長
【資格等】
日本整形外科学会 整形外科専門医・脊椎脊髄病医・脊椎内視鏡下手術技術認定医・リウマチ医
日本脊椎脊髄病学会 脊椎脊髄外科指導医
日本リウマチ財団 リウマチ登録医
外来診療表
曜日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 |
---|---|---|---|---|---|
午前・午後 | 山本(再診) 白崎(再診) 太田(新患) 平野(新患) |
石津(再診) 野口(再診) 渡邊(新患) 石津(新患) 鮎川(新患) |
飯田(再診) 石津(再診) 平野(再診) 飯田(新患) 石津(新患) 山本(新患) |
飯田(再診) 太田(再診) 原田(※)(再診) 飯田(新患) 野口(新患) |
渡邊(再診・午後) 鮎川(再診) 白澤(※)(再診) 白崎(新患) 白澤(※) (新患・午前) |
再診・新患ともに完全予約制です。(急患は要相談)
(※)・・・非常勤医師
主な対象疾患
整形外科は、主として骨や関節の病気を治療する科です。整形外科は、取り扱う病気が多いので、外傷(骨折や脱臼などのけがを治療する分野)、関節外科(膝や肩などの関節を扱う分野)、手の外科(手の細かな構造を治療する分野)、脊椎外科(首や腰の痛みや手足のしびれなどを治療する分野)、骨軟部腫瘍(骨や手足の筋肉などにできる腫瘍を治療する分野)、などに大きく分けることができます。
整形外科では、単に手術的治療だけではなく、保存的治療(手術をしない治療)やリハビリテーションを行い、トータルに患者さまの社会復帰を考えております。
また、最近話題の骨粗鬆症についても、専門としている科ですので、ご相談ください。
関節の病気
膝関節の主な病気に変形性膝関節症という病気があります。これはO脚の人に多く、膝の内側に痛みを感じたり、黄色透明の水がたまったりします。治療は病気の程度に応じてさまざまですが、まず、お薬や注射、筋力訓練と足底板の装着という治療を行い、効果が十分でなければ、手術を行います。
手術には、関節鏡による処置、高位脛骨骨切り術(すねの骨を切りO卿を矯正する手術)、人工関節置換術(金属とプラスチックでできた人工の関節をいれる手術)があり、適切な手術を行えば、歩行能力を著しく改善させることができます。
股関節の主な病気は、変形性股関節症と呼ばれる病気です。歩行時や運動後に足の付け根の痛みを感じたり、歩きにくくなるなどの症状が見られます。これも、女性に多い病気です。病気の進行の程度や股関節の変形により、治療法が異なります。
また、患者さまの年齢によっても治療法が異なります。普通、若い世代の患者さまに対しては、自分の骨の形を変える骨切り術を行い、将来の病気の進行を予防することを第一の目的として治療します。比較的高齢の患者さまには、人工関節置換術を行い、今の痛みを軽くし、歩行能力を改善させることを目的に手術をします。現在では、これらの手術はかなり完成度の高い治療法となっています。
脊椎圧迫骨折の新しい治療(バルーンカイフォプラスティ)
圧迫骨折は骨粗鬆症性の脊椎椎体骨折で、超高齢化社会に突入したわが国において、患者数は増加の一途をたどっております。
圧迫骨折の治療として、BKP(Balloon Kyphoplasty:バルーンカイフォプラスティ )という治療法があります。これは骨粗鬆症脊椎圧迫骨折に対する低侵襲手術手技として1998年からアメリカで開始された新しい治療法で、整形外科、脊椎外科医が中心となって行う治療であり、合併症併発の際のオープンコンバージョンなどスムーズに行うことができ、椎体を整復するなど多くのメリットがあります。日本でも厳しい臨床試験ののちに薬事申請が下り、平成23年1月から保険治療として厚生労働省の認可がおりました。ただし、BKPを行うには制限があり、日本脊椎脊髄病学会認定の脊椎外科指導医で、なおかつ特定の施設においてBKPの手術研修を受け試験に合格することが必須条件です。
手術実績について
2022(令和4)年 手術症例数 989例
<内訳>
手術法 | 手術件数 | ||
---|---|---|---|
脊椎 | 158 | ||
四肢外傷 | 大腿骨近位部骨折 | 170 | |
骨折・脱臼 | 208 | ||
腱損傷・その他 | 55 | ||
骨軟部腫瘍 | 良性 | 4 | |
悪性 | 0 | ||
上肢・手 | 人工関節(骨頭)置換術 (外傷を除く) |
肩 | 12 |
肘 | 0 | ||
手指 | 0 | ||
関節鏡視下手術 | 肩 | 52 | |
肘 | 0 | ||
手 | 0 | ||
関節形成術(骨切り他) | 3 | ||
神経、筋腱 | 9 | ||
その他 | 20 | ||
下肢 | 人工関節(骨頭)置換術 (外傷を除く) |
股 | 77 |
膝 | 126 | ||
関節鏡視下手術 | 股 | 0 | |
膝 | 28 | ||
足 | 3 | ||
関節形成術(骨切り他) | 17 | ||
神経、筋腱 | 0 | ||
その他 | 47 | ||
合計 | 989 |
研修環境
施設認定
- 日本整形外科学会の専門医研修施設
- 日本脊椎脊髄病学会脊椎脊髄外科専門医基幹研修施設
当科は, 骨折などの外傷はもとより、脊椎外科・関節外科など、日常診療で遭遇する疾患を広く治療しておりますが、主治医執刀を基本としており、上級医の指導のもと、整形外科医として必要な知識や技術を身につけることができます。
業績集
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