外科・消化器外科

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2017年11月22日 更新

外科の紹介

 集学的治療とチーム医療
 診断から手術、化学療法、放射線治療、内視鏡治療、インターベンション、緩和医療など、他科とも緊密に連携し、切れ目の無い医療を行っている。
 手術では、できるだけ低侵襲な鏡視下手術を導入し、良性疾患では単孔式鏡視下手術を施行している。
 がん治療においては、ガイドラインに沿ったエビデンスに基づいた治療を基本とし、安全で、安心な医療の提供に心がけている。
 感染対策、合併症対策、栄養管理、リハビリテーション、疼痛緩和、ストーマ管理、地域医療連携など、各種チーム体制が整っており、患者さんをサポートしている
 
●キャンサーボード
 診断から治療、術後のサポートまで、外科、内科、放射線科、理学療法科、化学療法チーム、緩和ケアチームが毎週集まり、個々の症例についてキャンサーボードで検討している。早期より多数科による、治療戦略を討議している。

●外来化学療法チーム
 外来化学療法症例のチームカンファを毎週行っている。有害事象の評価やレジメンを検討している。B型肝炎の再活性化予防なども厳しく管理している。

●緩和ケアチーム
 症例カンファを通して、細やかな対応を行っている。また緩和ケアチームは、すべての病棟で、症状緩和の困難事例への介入や、精神的サポート、在宅や転院移行への援助等を行っている。
 外来患者さん対象の緩和ケア外来も開設している。
 がん治療に携わる医師を対象とした厚生労働省認定の緩和ケア研修会や、各種研修会を実施している。

●乳腺カンファ
 外科医師、病理医、エコー技師、レントゲン技師、化学療法認定看護師、看護師が定期的に集まり、エコー、マンモグラフィ、CT、MRI、病理診断を含む症例カンファを行い、チーム力を向上させている。

●ストーマ外来
 院内、院外のオストメイトを対象に、治療、ケア、相談を受け付けている。皮膚排泄ケア認定看護師による細やかな対応が好評である。
 また、下関地域の医療従事者へのストーマ研修会を定期開催するなど、ストーマ管理に関する啓発活動を行っている。
 

平成28年(2016)の手術実績
鏡視下とは、内視鏡手術を意味します。
 
  開腹
開胸
鏡視
消化管及び腹部内臓 食道 食道切除再建術 0 0
食道(粘膜下)腫瘍摘出術 0 0
その他の手術 1 0
(上記のうち)食道癌切除手術総数 0 0
胃・十二指腸 胃全摘術 7 1
幽門側胃切除術 4 9
噴門側胃切除術 0 0
胃部分切除術 1 0
その他の手術 10 2
(上記のうち)胃癌切除手術総数 12 11
小腸・虫垂・
結腸
小腸切除・狭窄形成術 3 0
結腸切除術 11 34
虫垂炎手術 1 31
腸閉塞に対する手術 14 1
人工肛門造設・閉鎖術 17 0
その他の手術 1 1
(上記のうち)結腸癌切除手術総数 10 33
直腸・肛門 直腸切除術 1 19
直腸切断術 0 4
大腸(亜)全摘術 0 0
肛門疾患手術 4 2
その他の手術 2 0
(上記のうち)直腸癌切除手術総数 2 24
肝・胆・膵・脾 肝切除術 11 1
胆のう摘出術 3 37
総胆管結石症に対する手術 1 0
膵頭十二指腸切除術 6 0
膵頭十二指腸切除術以外の膵切除術 6 0
脾臓摘出術 0 0
その他の手術 4 2
(上記のうち)肝・胆道・膵癌切除手術総数 24 1
腹腔・腹膜・
後腹膜
ヘルニア手術 43 0
その他の手術 6 2
乳腺 乳房切除 10 0
乳房温存手術 21 0
その他の手術 3 0
(上記のうち)乳癌切除手術総数 32 0
頭頸部・内分泌 甲状腺疾患に対する手術 1 0
副甲状腺疾患に対する手術 0 0
その他の手術 0 0
その他の手術   58 0
外傷   14 0

スタッフの紹介

小柳 信洋

田中 雅夫

院長

【所属学会・資格等】
九州大学(1984)及びハイデルベルグ大学(1988) 医学博士
1968年修猷館賞受賞
2013年米国膵臓学会 Lifetime Achievement Award受賞
日本膵臓学会名誉理事長
日本外科学会名誉会員・日本消化器病学会・日本消化器内視鏡学会 監事
アジアオセアニア膵臓学会 プレジデント
九州国際重粒子線がん治療センター重粒子線がん治療膵腫瘍検討班長

吉田 順一

吉田 順一

副院長、感染管理室長事務取扱(感染管理室のページへ)

【専門医・資格等】
呼吸器外科専門医
消化器外科専門医
感染症専門医・指導医
抗菌化学療法指導医
米国外科学会フェロー(FACS)
ICD(インフェクションコントロールドクター)
日本がん治療認定医機構 暫定教育医
日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
厚生労働省福岡検疫所門司検疫所支所医師
下関市感染症審査協議会委員
下関市医師会理事

石光 寿幸

石光 寿幸

外科、乳腺外科部長、化学療法センター長

【所属学会・資格等】
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・認定医・指導医
日本消化器外科学会 消化器がん外科治療認定医
日本がん治療認定医機構認定医・暫定指導医
日本乳癌学会 認定医
日本臨床腫瘍学会 暫定指導医
検診マンモグラフィー読影認定

牧野 一郎

牧野 一郎

外科、緩和ケア内科部長

【所属学会・資格等】
医学博士
日本緩和医療学会 会員
日本外科学会 認定医・専門医
日本消化器外科学会 認定医・消化器がん外科治療認定医・専門医・指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医・暫定教育医
日本肝胆膵外科学会 評議員・高度技能名誉指導医
日本消化器病学会 専門医

大谷 和広

大谷 和広

消化器外科部長、外科医長

【所属学会・資格等】
医学博士
日本肝胆膵外科学会 高度技能専門医
日本外科学会 専門医・指導医
日本消化器外科学会 専門医・指導医
日本がん治療認定医機構認定医
日本肝臓学会認定肝臓専門医

中原 千尋

中原 千尋

救急科部長

【卒業年度】1994年度卒
【資格、所属学会等】
医学博士
日本外科学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医
日本救急医学会
日本内視鏡外科学会ほか
日本DMAT隊員

宮竹 英志

宮竹 英志

医長

【所属学会・資格等】
日本外科学会 専門医

江口 大樹

江口 大樹

医長

【所属学会・資格等】
医学博士
日本外科学会 専門医、日本救急医学会 専門医
日本消化器外科学会 専門医、消化器がん治療認定医
日本がん治療認定機構がん治療認定医
日本DMAT隊員

川地 眸

川地 眸

医師

【資格・所属学会等】
日本外科学会、日本消化器外科学会、日本乳癌学会
検診マンモグラフィ読影認定医、日本内視鏡外科学会
日本癌治療学会

 

外来表

曜日
午前 牧野
宮竹
石光
中原
大谷
宮竹
江口 石光
大谷
午後 院長外来
(院外紹介)
(乳腺外来)
石光
(ストーマ外来)
第2・4
(乳腺外来)
(ストーマ外来)
第2・4(新患)
石光
奥村

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主な疾患について

食道癌

 現在食道がんに対しては手術療法のみではなく、むしろ化学療法・放射線療法も合わせた集学的治療が重要であり、当院でも積極的に集学的治療を行っています。
 手術は、頚・胸・腹の3領域リンパ節郭清が必要となることがあり、頚部、開腹操作に右開胸を加えて行っています。食道再建臓器は通常胃を用いますが、胃切除を受けている症例や胃癌合併例に対しては、大腸を用いた再建術を行っています。

胃癌

 進行胃癌に対しては開腹手術胃切除を行います。残った胃と十二指腸を直接つなぐ方法がとられますが、胃を全部切除した場合は、食道と小腸をつなぎます。また内視鏡的治療の対象とならない早期胃癌、もしくは十分に切除可能と判断される進行胃癌に対しては、積極的に腹腔鏡手術を行っています。必要に応じて術後補助化学療法も行っています。

結腸・直腸癌

 進行癌に対しては開腹手術を行います。胃癌同様、内視鏡的治療の対象とならない早期癌、もしくは十分に切除可能と判断される進行癌に対しては、積極的に腹腔鏡手術を行っています。肝臓や肺への転移が見つかった場合でも、状況によって転移巣も切除することで(肺の場合は呼吸器外科と協力します)、治療成績が向上することもあります。必要に応じて術後補助化学療法も行っています。
 結腸癌は切除後に断端をそれぞれ吻合しますが、直腸癌では、その部位があまりに肛門に近い場合なるべく、人工肛門を避ける方法で加療しています。

乳癌

 乳癌の治療では外科的治療はもちろん、術後の内分泌化学療法が重要となります。早期癌を中心にセンチネルリンパ節生検を用いた腋窩リンパ節郭清の省略や、乳房温存手術も積極的に行っています。進行癌に対しても、術前化学療法を行うことで癌が縮小し、乳房温存手術が可能となる症例が増えています。また最新のマンモグラフィー撮影装置を利用した検診を行い、乳癌の早期発見に努めています。

肝胆膵悪性腫瘍

 肝細胞癌に対しては、ガイドラインに従い治療方針を決定し、適応基準をみたす症例に対しては積極的な肝切除術を行っています。また大腸癌などの肝転移症例に対しても、適応症例に対しては積極的に切除を考慮します。胆道癌、膵癌は切除不能な進行癌の状態で発見されることの多い予後の悪い疾患ですが、ガイドラインに従い切除可能症例に対しては根治を目指した外科手術を行っています。

胆石症・総胆管結石症

 胆石胆嚢炎に対してはほぼ全例腹腔鏡下胆嚢摘出術を行っています。総胆管結石に対しては、術前にERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影)を用いて総胆管の結石を摘出してしまうことで、急性期の症状は改善できます。その結果根治目的の手術も腹腔鏡下胆嚢摘出術のみで終了することがほとんどです。

鼡径ヘルニア

 体の臓器が腹壁の弱い部分や、すき間から出てくる状態をヘルニアと言います。腸などの臓器が腹腔外に脱出したまま戻らない状態を嵌頓といい、非常に危険な状態です。したがって、ヘルニアが容易に戻る状態である時こそ、手術を受けていただく必要があります。
 ヘルニアの出口をふさぐとともに、腹壁の補強ができる人工の補強材(メッシュ)を使った手術が行われています(長期間体内に留置されても人体に害は及びません)。現在当科では、再発率が非常に低いクーゲルパッチというメッシュを用いた手術を行っています。

化学療法 ・ がん地域医療連携 / 地域医療連携パスについて

 がん医療では、患者さんに対して治療や検査の予定表や注意点を提示した印刷物をお渡ししながら説明します(これをパスといいます)。医療者もパスを用いることで、患者さんに行う治療や検査の進捗状況を医療者(医師、看 護師、薬剤師、放射線技師、検査技師、管理栄養士)が共有可能となるだけでなく、患者さん自身もどのような状況であるか一目でわかるため、がん医療がより円滑に行えるようになります。
 がんの治療には入院治療だけでなく、術後の治療や検査が必要であり、長期の外来治療・検査も統合して考える必要があります。その内容は患者さんのがんの進行度によりまちまちで、ほとんど再発を考えなくても良いものから、外来での抗がん剤治療(外来化学療法)や緩和ケアまで幅広い対応が行われています。
 当院での化学療法のパスはコンピューター上に記録され、画面上から簡単に薬剤を呼び出すことができます。これにより誤りのない治療計画が作成でき、より安全で効率的なシステムとなっています。当科では新規抗がん剤も含めたパスを用い、胃、食道、大腸、肝臓、胆道、膵臓、乳がんの患者さんに対し、各領域のガイドラインを参考に患者さんの状態に則した治療を行っています。
 しかし外来部門は非常に混雑しており、診療時間が短いこと、患者さんにとって待ち時間が長いことなどが危惧されます。この問題を解決するために、当院では下関市医師会、もしくは山口県医師会が作成したがんの地域連携クリティカルパス(地域医療連携パス)を導入しています。これは地域病院・診療所と協力関係を結び、手術後の患者さんの共同診療を行うことを目的としています。これにより長期治療の一貫性・標準化が保たれる、患者さんの待ち時間が短縮される、他の地域医療機関もがん医療の役割を分担することが可能となる、などの利点があります。

 当院では今後も地域医療連携パスを積極的に用いることで、地域連携によるよりよいがん治療を提供して行きたいと考えています。

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各種施設認定

  • 日本外科学会 専門医制度修練施設
  • 日本消化器外科学会 専門医修練施設
  • 日本乳癌学会 認定医専門医制度関連施設
  • 日本胸部外科学会 認定医認定制度関連施設
  • 日本がん治療認定医機構 認定研修施設
  • 日本臨床腫瘍学会 認定研修施設

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受賞

「北九州がんセミナー 医学研究助成」受賞

 平成29年11月10日に、リーガロイヤルホテル小倉にて行われました第29回北九州がんセミナーにおいて、「北九州がんセミナー 医学研究助成」を受賞しました。

 受賞内容
 
受賞者 岡山 卓史 (現 九州大学)
(共同発表者) 
吉田順一、奥村幹夫、宮竹英志、中原千尋、大谷和広
受賞作品 【演題】
大腸癌を契機に発症した後天性血友病の1例
(日本臨床外科学会雑誌 Vol.77(2016)No.9P.2241-2246 発表)


 

受賞の様子受賞の様子

外科年報