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感染管理室

診療科・部門
2025年7月29日 更新

感染管理室とは

感染管理室は、院内感染の予防と安全な医療を提供するために設置されています。医師・看護師・薬剤師・臨床検査技師などの専門職が連携し、病院全体の感染対策を統括・推進する組織です。感染制御チーム(Infection Control Team:ICT)と抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)で構成されおり、患者さんやご家族、医療従事者を感染症から守るために「感染を持ち込まない」「感染を広げない」を基本理念に、医療関連感染の予防と対策に取り組んでいます。

スタッフ紹介

感染管理者 室長
白石 研一郎
内科医長

【資格等】
日本内科学会 認定内科医
日本感染症学会 感染症専門医
ICD(インフェクションコントロールドクター)

  感染管理室長補佐
  感染管理認定看護師 専従 又賀明子

室員

吉田 順一
副院長

医学博士
【資格等】
日本胸部外科学会 呼吸器外科専門医
日本結核・非結核性抗酸菌症学会 結核・抗酸菌症認定医
日本感染症学会 感染症専門医・指導医
日本外科学会 外科専門医・指導医・認定医
日本化学療法学会 抗菌化学療法指導医
米国外科学会フェロー(FACS)
ICD(インフェクションコントロールドクター)
           厚生労働省福岡検疫所門司検疫所支所医師
           下関市医師会理事

※現在、山口県新型コロナウイルス感染症専門家会議の構成員、下関市感染症診査協議会の委員(感染症部会 部会長)を務めています。

大谷 和広
消化器外科部長、外科部長、消化器病センター長

医学博士
【資格等】
日本肝胆膵外科学会 肝胆膵外科高度技能専門医
日本肝臓学会 肝臓専門医
日本外科学会 外科専門医・指導医
日本消化器外科学会 消化器外科専門医・指導医
日本胆道学会 認定指導医
日本がん治療認定医機構 がん治療認定医

  薬剤師    田尾 和之 
         新村 真由子

  臨床検査技師 宮崎 嘉文

  事務員    藤井 琢也

感染対策の取り組み事項

  1. 院内感染防止対策に関する基本的な考え方
    当院では、患者さまと医療従事者、病院に関わる全ての人を対象に、安全で安心した医療を提供するために組織的かつ継続的な感染防止対策に務めています。

  2. 年間計画
    4月 新採用者研修
    5月 手指衛生モニタリング
    6月 合同カンファレンス
        新興感染症の発生を想定した訓練
    7月 相互ラウンド
       訪問ラウンドを随時4回以上実施予定
       必修研修前期開催
    8月 合同カンファレンス
       ATP(※)調査
    9月 N95マスク・フィットテスト研修
       手指衛生モニタリング
    10月 手指衛生の標語・川柳・ポスター募集
       合同カンファレンス
       必修研修後期開催
    11月 手指衛生の標語・川柳・ポスター展示・表彰式
    12月 合同カンファレンス
       吐物処理の研修
    1月 手指衛生モニタリング
    2月 ATP調査
    3月 年度のまとめ・次年度の準備

  3. 感染対策マニュアルの作成及び改訂
    国のガイドラインや学会の最新の知見に基づき、必要に応じて随時見直し・改訂をして職員に周知しています。

  4. 院内感染対策のための教育
    職員と委託職員を対象に、感染対策の研修を年2回開催しています。また、新採用者及び中途採用者を対象とした研修や、N95マスクのフィットテストなど必要に応じて院内感染対策に関する研修を実施しています。

  5. 感染対策に関する相談対応
    院内及び院外を対象に、感染対策に関する相談を受けて助言や指導などを行っています。

  6. サーベイランス
    • 手指衛生サーベイランス
      手指消毒薬使用量と直接観察法を用いて手指衛生のモニタリングを行い、その結果を感染管理委員会で報告しています。
    • 中心ライン関連血流感染サーベイランス(CLABSI)
      全部署を対象にCLABSIサーベイランスを実施して感染管理委員会で報告しています。
    • 尿道留置カテーテル関連尿路感染サーベイランス(CAUTI)
      全部署を対象にCAUTIサーベイランスを行っています。
    • 手術部位感染サーベイランス(SSI)
      手術を受けられる患者さまに対して、より安全で質の高い医療を提供するためにSSIサーベイランスを実施しています。外科・呼吸器外科を対象に、JANISに参加しています。報告されるデータはすべて匿名化されており、患者さま個人が特定されることはありません。
    • 人工呼吸器関連事象サーベイランス(VAE)
      人工呼吸器を使用される患者さまの安全を守るために、救命センターを対象にVAEサーベイランスを実施しています。
    • 全国サーベイランスの参加状況
      当院では、JANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス)とJ-SIPHE(感染対策連携共通プラットフォーム)に参加しています。JANISは、SSI部門と検査部門、J-SIPHEは手指衛生、抗菌薬使用状況、耐性菌の動向などを全国データと比較・分析して医療の質の向 上に活用され感染対策の一助としています。
  7. 職業感染対策
    • 針刺し・皮膚粘膜曝露が発生した場合には、速やかに対応し、記録・報告・分析を行っています。発生した事例については、感染管理委員会で情報共有を行い、原因分析と再発防止対策の検討を実施しています。
    • 新採用者及び中途採用者を対象に、流行性ウイルス疾患の抗体検査を実施しています。日本環境感染学会が定める「医療関係者のワクチン接種に関するガイドライン」を参考に、必要な接種対象やタイミング、接種歴の管理を適切に行っています。
    • 職員と委託職員を対象に、流行期前に季節性インフルエンザワクチン接種を行っています。
    • 当院で実習する学生を対象に、流行性ウイルス疾患の抗体検査及びワクチン接種の確認を行っています。
  8. カンファレンス/ラウンドの実施
    • ICTラウンド
      週1回、ICTが院内ラウンドを行い、手指衛生や個人防護具の使用状況、感染経路別予防策などを感染対策の状況を確認しています。

    • 耐性菌ラウンド
      多剤耐性菌を含む耐性菌の院内感染拡大防止のために、ICTが現場の状況を確認して、適切な抗菌薬の使用の支援や感染対策の指導を行っています。
    • 感染環境ラウンド
      週1回、感染管理委員会とICDとICNが連携して院内ラウンドを実施しています。院内環境の清掃・消毒状況、標準予防策や個人防護具の適正使用などを確認して、問題点の把握と改善を図り安全な環境の維持に努めています。

  9. 感染症発生時の報告・対応
    院内感染症発生時は、感染管理室に現場から「院内感染症発生届」の提出や検査室からの連絡により、感染状況の把握と迅速な介入を行いアウトブレイクの防止・早期収束に努めています。

  10. 環境の評価
    年2回、ATP調査を実施し、病院内の環境衛生の維持・向上に努めています。
    ※ATP調査とは?
    目に見えない汚染のレベルを数値化で可視化する手法です。当院では、キッコーマン社製「ルミテスター」を用い、ATP(アデノシン三リン酸)+ADP(アデノシン二リン酸)+AMP(アデノシン一リン酸)を検出するA3法によるふき取り検査を行っています。この調査では、単に細菌の有無だけでなく、菌の栄養源となる洗い残しまでチェックすることが可能です。これにより、菌を増殖しにくい清潔な環境作りを目指しています。

  11. 新興感染症発生時・災害時の対応に関する基本指針
    新興感染症や災害が発生することに備えて、必要な医療を継続的に提供できる体制を整備するために、感染症に対応した事業継続計画(BCP)を策定しています。

  12. 関門港検疫感染症措置訓練の実施
    当院では、地域の感染症対策拠点としての役割を担い、関門港における感染症対応訓練を定期的に実施しています。関門港は、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づき、特定検疫港等に指定されており、国内外からの感染症流入リスクに対する備えが求められています。
    【2024年12月3日 訓練実施概要】
    ​2024年12月3日に、当院は門司検疫所と連携し、新興感染症が関門港から国内に持ち込まれた場合を想定した感染症訓練を実施しました。この訓練では、「関門港から新型インフルエンザ等感染症の症例が急増し、当院へ複数の患者が搬送される」というシナリオに基づき、初動対応の確認等を想定した訓練を行いました。本訓練を通じて、実際の発生時にも迅速かつ的確な対応が取れるよう医療体制の強化と職員の意識向上を図りました。
      

AST活動内容

  1. ASTカンファレンス/ラウンドの実施 
    広域抗菌薬、抗MRSA薬、血液培養陽性の全症例を対象に、週1回カンファレンスを行い、適正抗菌薬使用の監視と介入を行っています。また、感染症専門医が随時、感染症治療の早期モニタリングと主治医にフィードバックを行い、適正に使用するための支援をしています。

  2. 抗菌薬に関する研修  
    委託職員を含む全職員を対象に、年2回、抗菌薬に関する研修を実施しています。

  3. アンチバイオグラムの作成  
    年1回作成し、院内の電子カルテ上で閲覧可能であり、抗菌薬を適正に使用するための重要な指標のひとつとして活用しています。

地域連携

  1. 下関感染対策チーム(SICT)活動への参加 
    下関感染対策チームは、地域の感染症拡大防止のために活動する保健所と専門的な知識を有する医師及び看護師等からなる専門家チームです。当院の感染管理認定看護師と医師が参加しています。主に、医療機関及び福祉施設などで感染症によるクラスターの発生、又は、発生のおそれがある場合に、現地に赴いてゾーニングや職員への感染対策の指導や研修などを行っています。

  2. 地域連携合同カンファレンスの開催  
    地域の医療機関と保健所・医師会とともに、年4回程度の合同カンファレンスを開催し、手指消毒薬使用量、薬剤耐性菌の状況、感染症発生状況、抗菌薬使用状況、感染対策に関する情報の共有や協議などを行い市内の感染対策の質の向上を目指しています。


  3. 新興感染症の発生を想定した訓練の開催  
    新興感染症の発生に備えた実践的な訓練を、保険医療機関・保健所・医師会とともに実施しています。この訓練は、感染対策向上加算1を算定している下関市内の4病院が共同で主催し、行政機関や地域の医療機関との連携体制の強化と感染対策の質向上を目的としています。
    【2025年度 新興感染症訓練】
    2025年6月12日に、山口県立下関武道館で新興感染症訓練を開催しました。この訓練には、総勢約160名の医療従事者が参加し、新興感染症発生時の初動対応や個人防護具(PPE)の正しい着脱方法の確認を目的に、蛍光塗料を用いた着脱訓練を取り入れ、PPEの脱ぎ方の正確性を可視化することで、感染リスクを最小限に抑える行動確認と技術の習得を図りました。


  4. 感染対策向上加算1-1連携医療機関相互ラウンド  
    市内の保険医療機関と連携し、感染管理の現場を確認・評価し合うことで、感染対策の強化を図り、質の向上を目指す取り組みをしています。

  5. 指導強化加算にかかる訪問ラウンド  
    年4回以上、連携医療機関に赴いて、院内感染対策に関する助言や支援を行っています。訪問には、感染管理認定看護師をはじめ、医師など感染制御チーム(ICT)の専門職が同行し、各施設の状況に応じたきめ細やかな対応を行っています。

  6. 医療機関の連携について
    当院では、地域の医療機関や関係機関との連携を重要視し、感染対策をはじめとする医療の質向上に努めています。当院との連携を希望されている医療機関の担当者の方は、下記の感染事務担当まで、お電話またはメールにてお気軽にお問い合わせください。

【お問い合わせ先】
感染事務担当
電話 :083-231-4111
メール:kansen@shimonosekicity-hosp.jp

感染管理における Quality Indicator:QI

  1. 1患者1日あたりの擦式アルコール手指消毒薬使用量
    医療関連感染防止対策として、手指衛生の徹底に取り組んでいます。その一つに「1患者1日あたりの擦式アルコール手指消毒薬使用量」を定期的に把握しています。
    この数値をモニタリングすることで、感染対策の実施状況を「可視化」し、医療関連感染の低減のために継続的に手指衛生に取り組んでいます。
    対象部署:病棟
    分子:擦式アルコール手指消毒薬使用量(ml)
    分母:延べ入院患者日数(患者・日)


  2. 手指衛生実施率と遵守率
    院内感染防止対策として、看護部感染委員会が年3回、手指衛生の実施状況を観察・評価しています。
    【評価方法】
    観察部署:8病棟(2024年度から7病棟に変更)・HCU・手術室・外来・救急センター・化学療法センター・透析センター
    観察時間:各部署におけるケアや処置の多い時間帯の15分間
    観察方法:WHOが推奨する「手指衛生5つのタイミング」に基づいた直接観察法
    【実施率】
    分子:手指衛生が実施された場面数
    分母:手指衛生が必要とされた場面数
    【遵守率】
    分子:適切な量(1プッシュ)と時間(15秒以上)で手指衛生が実施された場面数
    分母:手指衛生を実施する必要な場面数


  3. 中心ライン関連血流感染(CLABSI)発生率
    中心静脈カテーテル(CVC)の安全な管理を徹底するために、感染管理の指標として「中心ライン関連血流感染(CLABSI)発生率」及び「CVC使用比」をモニタリングしています。これらの指標は、CVCに関する感染リスクとその使用状況を評価し、必要な対策の改善や予防策の強化に活用しています。
    対象:当院に入院している患者
    感染率 分子:中心静脈カテーテル関連感染者数
        分母:入院患者の中心静脈カテーテル使用日数
    使用比 分子:中心静脈カテーテル延べ使用日数
        分母:延べ入院患者日数


  4. 中心静脈カテーテル挿入時のマキシマルバリアプリコーションの遵守率 
    中心静脈カテーテル挿入時の感染予防を目的に、マキシマルバリアプリコーションの遵守状況を評価し、手技の安全性確保と感染リスク低減に取り組んでいます。
    CVCを挿入する術者が手指衛生を行った後に、キャップ、マスク、滅菌手袋、滅菌ガウンを着用し、患者の全身を滅菌ドレープで覆い感染防止対策を行っています。
    分子:マキシマルバリアプリコーションを実施した件数
    分母:新規中心静脈カテーテルを挿入した件数


  5. 手術部位感染(SSI)発生率
    医療の安全性向上と感染対策の強化を目的に、手術部位感染(SSI)の発生状況を継続的に監視(サーベイランス)しています。
    特に、外科及び呼吸器外科の手術を対象に、SSIの発生率を集計し、厚生労働省感染対策サーベイランス(JANIS)事業に参加・報告しています。
    分子:手術手技のSSI件数
    分母:分子と同じ期間の手術手技件数


  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
    外科・呼吸器外科手術を受ける患者のうち、全身麻酔を対象として適切に抗菌薬が手術開始前1時間以内に投与された割合。バンコマイシンやフルオロキノロン系抗菌薬は、術前120分以内の投与が適切であるため除外とします。
    分子:切開1時間以内に予防的抗菌薬が投与された手術手技件数
    分母:分子と同じ期間に実施された手術手技件数


  7. MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)菌血症の発生率
    MRSAは、多くの抗菌薬に耐性を示すため、感染すると治療が困難になる場合があります。特にMRSA菌血症は、MRSAが血流中に侵入し全身に広がる重篤な病態であり、敗血症性ショックや多臓器不全を引き起こして死亡率を高める可能性があります。MRSA菌血症の発生率をモニタリングすることで感染制御への意識を高め、より安全な医療環境の提供に繋ぐことができます。

    MRSA菌血症の発生率(10,000のべ入院患者数あたり)
    分子:年間のMRSA菌血症患者数
    分母:年間の延べ入院患者数

  8. CDトキシン(クロストリディオイデス・ディフィシル毒素)陽性者の発生率 
    CD(クロストリディオイデス・ディフィシル)は、抗菌薬の使用によって腸内細菌叢が乱れることで増殖し、毒素を産生して下痢や偽膜性大腸炎などの症状を引き起こすことがあります。重症化すると、敗血症や中毒性巨大結腸症に至り、生命を脅かすこともあります。
    CDトキシン陽性者の発生率をモニタリングすることで抗菌薬適正使用、接触予防策の実施などの感染制御対策の効果を客観的に評価できます。

    CDトキシン陽性者の発生率(10,000のべ入院患者数あたり)
    分子:年間のCDトキシン陽性患者数
    分母:年間の延べ入院患者数
    感染症を診断するために血液培養を行う際は、2セット採取することを原則としています。

厚生労働省 院内感染対策サーベイランス事業(SSI)の参加

当委員会はJANIS(厚生労働省院内感染対策サーベイランス事業)の手術部位感染(SSI)部門に参加しており、約1,300の医療機関と院内感染に関する情報を共有しています。当院の過去の実績は以下のとおりです。

感染症対策

感染対策に用いるために、検査部細菌検査部門の薬剤感受性検査で得られた1年分のデータを集約して、院内電子掲示板に掲載しています。

感染対策ネットワーク下関

2001(平成13年)年度より、下関地区の4病院が連携し、医師及び臨床検査技師による研究会を発足しました。これは、薬剤耐性菌(特に緑膿菌)による現状の把握と対策を検討するネットワーク活動として始まりました。この研究会では、緑膿菌の薬剤耐性について、毎年、統一された検査施設にて想定を行い、抗菌薬の使用状況との関連を解析し、成果を論文化してまいりました。
その後、2014(平成26年)年には、看護師と薬剤師も加わり、組織を「感染対策ネットワーク下関」として再編成しました。地域の医療機関が職種を超えて連携し、より実践的な感染対策に取り組む体制が構築されました。再編以降も、緑膿菌の薬剤耐性に関する測定を継続し、抗菌薬使用状況や血液培養の実施状況との関連についても検討を進め、第2報の論文として発表を行いました。
現在、緑膿菌の薬剤耐性に関する測定は実施しておりません。

感染対策ネットワーク下関としての活動は、当院が事務局となり毎月1回、市内の感染管理認定看護師と保健所職員が会議を行い、感染に関する情報交換や感染対策の訪問ラウンド、研修会の開催など地域医療における感染制御の質の向上のために取り組んでいます。

感染対策ネットワーク下関 過去の開催内容

回数 開催年月日 大会テーマ
第5回 2019.11.16 地域で臨む、AMR時代
第4回 2018.10.20 実践の感染対策~あなたのお悩み何ですか~
第3回 2017.11.11 感染防止対策を語り合おう~みんな そうなんだ!!~
第2回 2016.11.19 地域で共有しよう感染対策~日々の対策充実のために~
第1回 2015.11.15 ~地域につながる感染防止対策~

感染症多発時のリアルタイム・安価な表計算ソフトによる系統図解析

当院ではメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の多発時の解析として、遺伝子による分子疫学に匹敵すると確認された表計算ソフトによる解析を行い、感染管理に役立てています。

目的

多発時の感染管理には、それが持ち込み細菌によるものか、院内感染によるものかを見極める必要があります。疫学としては遺伝子解析が理想的ですが、時間とコストがかかります。そこで身近にある表計算ソフトを用いて、遺伝子解析と同等性のある方法で迅速かつ安価に分析し、早期対策を目指します。

方法

2001年、九州大学でMRSAの遺伝子解析を行い、この系統分析の結果と、多剤の最小発育阻止濃度から専門の統計ソフトウエアで代用できました。2012年、日常的な表計算ソフトによって代用できることを論文化(文献1)し、有効性を確認しました。具体的には、多くの抗菌薬の最小発育阻止濃度(MIC)を対数変換し、公開プログラム(文献2)を用いて樹木の形をした系統図(樹形図)にして、菌株同士の相似性を診ます。

有効性

かつて集中治療室で人工呼吸器の複数症例で発生したMRSAは伝播によるものと推定し、吸痰方法を開放式から閉鎖式に変更したところ、多発がなくなりました。また、一般病棟において伝播が疑われた例では、リサイクルの予防衣から一回使用のエプロン等に変更することで、多発を減少させました。 この系統図解析は、遺伝子解析より簡便でリアルタイムで安価に疫学と対策を行えます。

経済性

使用許可を得た無償のプログラム(文献2)を表計算ソフトに搭載し診療の細菌学データを用いるので、コストは不要で、かかるのはわずかな電気代のみです。

感染症専門医の関わり

この方法は当院歴代6名の感染症専門医と臨床検査技師の協力によって完成しました。現在、常勤2名の感染症専門医が、感染管理・抗菌薬適正使用を指導しています。

出典

  1. 吉田順一、浅野郁代、菊池哲也、松原夫、植野孝子、平田紀子、山下彰久、石丸敏之.メチシリン耐性黄色ブドウ球菌サーベイランス:最小発育阻止濃度タイピングのための表計算ソフトウエアによるクラスター解析.2012,27巻(5号),p323-328
  2. 青木繁伸.VBA によるユーザ関数とアプリケーションプログラムの例(プログラム43.クラスター分析).2006.01.http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/4192296vba/

業績集

発表

発表:都道府県以上の学会・医師会・技師会など
開催年月日 演題名 全著者 学会名
2024.07.25~2024.07.27 合同カンファレンスにおける2年間の取り組み 又賀明子 第39回日本環境感染学会総会・学術集会
2024.7.18 「肺MAC」と呼ぶのをやめましょう~学会見解と当院論文から~ 吉田順一 感染管理委員会地域医療研修会
2024.5.31~2024.6.1 Clofazimineを用いた肺Mycobacterium abscessus症4例:有害事象(AE)の課題 吉田順一 第99回日本結核・非結核性抗酸菌症学会学術講演会
2024.6.20 ~下関市医師会会員向け感染症研修会~敗血症DX(デジタル変革):大腸菌など菌血症の対応 吉田順一 下関市医師会会員向け感染症研修会
2023.7.22 肺Mycobacterium abscessus症に対するclofazimineの効果、服薬遵守と有害事象基準(CTCAE)による報告 吉田順一、白石研一郎、他病院医師 第101回日本呼吸器学会近畿地方会、第131回日本結核・非結核性抗酸菌症学会近畿支部学会合同学会
2023.7.13 アジア諸国出身者の結核:Dr's delay/Patient's delayをなくすため 吉田順一 下関市医師会会員向け感染症研修会
2023.4.28-30 Spider plotによるremdesivir投与後の腎機能推移:COVID-19例における共用基準対応CTCAE(有害事象共通用語基準、5版)の検証 吉田順一 第97回日本感染症学会総会・学術講演会第71回日本化学療法学会学術集会合同学会
2023.4.12 COVID-19治療薬の適正使用 吉田順一 下関COVID-19スチュワードシップカンファレンス
2023.3.11 結核と非結核性抗酸菌症の早期鑑別:抗glycopeptidolipid-core lgA抗体Cutoff値を検証する 吉田順一、白石研一郎 第90回日本呼吸器学会・日本結核非結核性抗酸菌症学会九州支部春季学術講演会
2023.2.9 増えている非結核性抗酸菌:新しい診断・治療と治験 吉田順一 下関市医師会 会員向け感染症研修会
2022.10.26-28 Sotrovimab use in Japanese inpatients with COVID-19:Post-infusion adverse events and efficacy 吉田順一 第71回日本感染症学会東日本地方会学術集会第69回日本化学療法学会東日本支部総会合同学会
2022.2.3 抗体カクテル96例の論文:その解説とオミクロン株 吉田順一 下関市医師会~会員向け新型コロナウイルス感染症研修会~
2021.10.27-29 COVID-19入院例の重症化を防ぐ薬物等の因子:近似Pa02/Fi02比による受信者操作特性解析 吉田順一、大谷和広、他病院医師 第70回日本感染症学会東日本地方会学術集会・第68回日本化学療法学会総会東日本支部総会合同学会
2021.9.19-20 COVID-19サーベイランス:明暗を分けた2事例 又賀明子、植野孝子、吉田順一 第36回日本環境感染学会総会・学術集会
2021.8.28 (教育講演)薬剤師目線の薬剤耐性と統合スチュワードシップ 吉田順一 第30回山口県感染制御薬剤師教育セミナー
2021.5.7-9 AI(人工知能)を逆手に:不採用誌が教えた上位誌におけるAccepted paper 吉田順一、大谷和広、他 第95回日本感染症学会学術講演会・第65回日本化学療法学会総会
2021.3.20 (特別講演)薬剤師の目線で行うCOVID-19管理 吉田順一 山口県病院薬剤師会薬剤研究会第199回例会
2020.11.27-28 Clostridioides difficile感染症:ベズロトクスマブによる治療 吉田順一、田村徹郎 第33回日本外科感染症学会総会学術集会
2020.11.27-28 消化管穿孔に起因する枯草菌Bacillus subtilis菌血症の3例 田村徹郎、吉田順一、菊池哲也 第33回日本外科感染症学会総会学術集会
2020.8.13 生死を分ける外科Sepsis-related Organ Failure Assessment(SOFA)スコアは?耐性菌は?8年データから得る敗血症Stewardship(適正支援) 吉田順一、井上政昭、石光寿幸、中原千尋、宮竹英志、大谷和広、牧野一郎、近石泰弘、田村徹郎、持留直希、本多陽平、田中雅夫 第120回日本外科学会定期学術集会
2020.4.16-18 臨床から論文へ、そして「ガイドラインに残る仕事」へ:Plan-Do-Check-Act(PDCA)好循環を 吉田順一、長瀬智信、大谷和広 第94回日本感染症学会総会・学術講演会
2020.2.14-15 院内感染ラウンドを通して事務職と取り組む環境整備の工夫 又賀明子、菊池哲也、植野孝子、吉田順一 第35回日本環境感染学会総会・学術集会
2019.11.29-30 Clostridioides difficile 感染症(CDI)が術後成績に与える影響 吉田順一、田村徹郎、菊池哲也、又賀明子、大谷和広、井上政昭、石光寿幸、宮竹英志、牧野一郎、本多陽平、中原千尋、田中雅夫 第32回日本外科感染症学会総会学術集会
2019.4.4 Antimicrobial stewardship intervention (ASi) vs Clostridium difficile toxin-test (CDT): An observational study 2008-2017 Yoshida J, Harada Y 第93回日本感染症学会総会・学術講演会 セッション名:優秀演題賞(英語)1
2018.11.28-29 整形外科、脊椎外科領域の周術期MRSA対策 山下彰久、吉田順一 第31回日本外科感染症学会総会学術集会パネルディスカッション
2018.8.9-10 認定看護師によるノンアルコール手指消毒薬使用プログラムの効果 浅野郁代、藤重淳子 第49回日本看護学会看護管理学術集会
2018.5.31 日本発のEvidenceを目指そう:ガイドライン等に引用された論文から、査読や被引用を活かした良循環の勧め 吉田順一、原田由紀子 ほか 第92回日本感染症学会学術講演会・第66回日本化学療法学会総会合同学会
2018.5.25-26 産科病棟と小児病棟合併による病棟改築工事に伴う感染対策の取り組み 又賀明子 第7回日本感染管理ネットワーク学会学術集会
2018.4.6 Clostridium difficile感染症再発を予防するベズロトクスマブ(N Engl J Med 2017;376:305-317) 吉田順一 第118回日本外科学会定期学術集会 アンコール セッション
2018.2.23 感染対策ネットワーク下関(ICNS)における8施設の擦式アルコール手指消毒薬使用量の増加要因 浅野郁代、又賀明子、吉田順一 第33回日本環境感染学会総会・学術集会
2017.4.27 敗血症の新・旧定義など諸因子による腹部感染症術後の転帰予測:ビッグデータの発掘 吉田順一、井上政昭、宮竹英志 第117回日本外科学会定期学術集会 サージカルフォーラム
2017.4.7 病院・職種情報連携の抗菌薬適正使用(AS):地域4病院5年間で抗菌薬使用・血液培養の密度、緑膿菌の感受性をアウトカムに 吉田順一、原田由紀子 第91回日本感染症学会総会・学術講演会 第65回日本化学療法学会学術集会 合同学会
2017.4.6 約2ヶ月の間に当院で経験したレジオネラ症の3症例 原田由紀子、吉田順一 第91回日本感染症学会総会・学術講演会 第65回日本化学療法学会学術集会 合同学会
2017.4.6 迅速検査キットによる抗原・抗体の推移を観察したデング熱 原田由紀子、吉田順一 第91回日本感染症学会総会・学術講演会 第65回日本化学療法学会学術集会 合同学会
2017.2.24-25 新生児環境における感染リスク要因の検討と改善 永瀬志津、吉田順一、浅野郁代 第32回日本環境感染学会
2016.4 外科病棟はリスクか Clostridium difficile感染症(CDI)と月・病棟の抗菌薬使用密度(AUD)の関連 吉田順一、篠原正博、井上政昭、宮竹英志、石光寿幸、鈴木宏往、中原千尋、大谷和広、田中雅夫 第116回日本外科学会定期学術集会

論文

タイトル 著者 雑誌名 収載
2024 Greetings from Shimonoseki City Hospital in JAPAN!(JPN009) 吉田順一 INS-416 Newsletter 39  
2024 COVID-19に対するレムデシビル-前値または上限値に対する血清クレアチニン比を用いる投与後腎機能モニター 吉田順一 臨床と研究101(5):80-83  
2024 WHAT CAUSES PATIENT OR DOCTOR DELAY ON TUBERCULOSIS DIAGNOSIS BEFORE AND DURING COVID-19 PANDEMIC?-An Eight-Year Study in a Japanese Teaching Hospital- Junichi Yoshida,Tetsuya Kikuchi 他病院医師 Kekkaku 99(5):119-123  
2024 感染症研究会(6/20)「敗血症DX(デジタル変革):大腸菌など菌血症の対応」 吉田順一 下関市医師会報 夏季号 338(33)  
2023 COVID-19としての入院診療中に、日本紅斑熱と診断し救命し得た1例 白石研一郎、野田裕剛、橋本紗和子、内田寛、菊池哲也、大谷和広、吉田順一、田中雅夫、他病院医師2名 感染症学雑誌97(29:)69-74  
2023 感染症研修会~増えている非結核性抗酸菌症:新しい診断・治療と治験~ 吉田順一 下関市医師会報春季号333:4-15  
2023 The obesity paradox in Japanese COVID-19 patients Junichi Yoshida,Kaoru Setoguchi,Kenichiro Shiraishi,Tetsuya Kikuchi,Masao Tanaka Int J Med Sci 2023; 20(11):1508-1512. doi:10.7150/ijms.86933  
2023 感染症研修会 ~アジア諸国出身者の結核:Dr's delay/Patient's delayをなくすため~ 吉田順一 下関市医師会報秋季号335:6-7  
2023 ALL-CAUSE MORTALITY IN JAPANESE PATIENTS WITH PULMONARY NONTUBERCULOUS MYCOBACTERIOSIS:MYCOBACTERIUM Junichi Yoshida,Tetsuya Kikuchi,Kenichiro Shiraishi Kekkaku98(7):229-233  
2023 RPA(Robotic Process Automation),AI(人工知能)と外科 吉田順一 同門会誌58:11-16  
2022 Casirivimab-imdevimab neutralizing SARS-CoV-2:post-infusion clinical events and their risk factors Junichi Yoshida,Kenichiro Shiraishi,Tetsuro Tamura,Kazuhiro Otani,Tetsuya Kikuchi,Akiko Mataga,Takako Ueno,Masao Tanaka Jornal of Pharmaceutical Health Care and Sciences8,Article number:1  
2022 Survey on the current status of the indication and implementation protocols for bile replacement in patients with external biliary drainage with special reference to infection control Junichi Yoshida Pubrished online  
2022 麻疹様の皮疹が体幹・四肢に生じ、鑑別が困難であったCOVID-19の1例 吉田順一、内田寛、田村徹郎、大谷和広、菊池哲也、白石研一郎、田中雅夫 臨床と研究99(2):224-247  
2022 Does the Pandemic Influence Antimicrobial Stewardship? A Historical Control Study before and after Severe Acute Respiratory Syndrome Coronavirus-2 Infection Care in a Teaching Hospital Junichi Yoshida, Kenichiro Shiraishi, Tetsuya Kikuchi, Akiko Mataga, Takako Ueno, Hirotaka Noda, Kazuhiro Otani, Masao Tanaka Journal of Clinical Trials  
2022 Sotrovimab use in Japanese inpatients with COVID-19:post-infusion adverse events Junichi Yoshida, Kenichiro Shiraishi, Masao Tanaka BMC Infectious Diseases 2022 Dec 3;22(1):902  
2021 チーム医療のコラボレーション~ICT×〇〇〇でパワーアップ~ 又賀明子、谷口遼太 INFECTION CONTROL
30(10):62-63
 
2021 COVID-19入院例の重症化を防ぐ薬物等の因子-近似PaO2/FiO2比による受信者操作特性解析-
※…PaO2、FiO2の2はそれぞれ下付き文字
吉田順一、大谷和広、田村徹郎、白石研一郎、田中雅夫 月刊 臨牀と研究 別冊98(7):91-94  
2020 Diagnostic stewardshipの使命:血液培養陽性者の在院死を左右するリスク因子から 吉田順一、田村徹郎、菊池哲也、又賀明子、植野孝子、田中雅夫 日本外科感染学会雑誌17(6):1-6  
2020 臨床から論文へ、そして「ガイドラインに残る仕事」へ:Plan-Do-Check-Act(PDCA)好循環を 吉田順一、長瀬智信、大谷和広 感染症学雑誌
94(5):784-785
 
2020 Mortality related to drug-resistant organisms in surgical sepsis-3:an8-year time trend study using sequential organ failure assessment scores Junichi Yoshida,Tetsuro Tamura,Kazuhiro Otani,Masaaki Inoue,Eiji Miyatake,Toshiyuki Ishimitsu,Chihiro Nakahara,Masao Tanaka European Journal of Clinical Microbiology & Infectious Diseases
40(3):535-540
 
2019 Interprofessional Antimicrobial Stewardship Influencing Clostridioides difficile Infection:An 8-Year Study Using Antimicrobial Use Density Junichi Yoshida,Tetsuya Kikuchi,Takako Ueno,Akiko Mataga,Ikuyo Asano,Kazuhiro Otani,Tetsuro Tamura,Masao Tanaka Infection and Drug Resistance  
2019 Clostridioides (Clostridium) difficile infection burden in Japan: A multicenter prospective study (共著)Yoshida J, Kikuchi T Anaerobe PubMed
2018 感染症に対する抗体医薬 吉田順一、他病院医師 別冊・医学のあゆみ:108-113  
2018 シンポジウム「感染対策について」 吉田順一 勤務医ニュース22(1):1-16  
2018 感染症に対する抗体医薬―BezlotoxumabによるClostridium difficile感染症再発予防 吉田順一、三鴨廣繁 医学のあゆみ265(1):110-5  
2018 敗血症の新・旧定義など諸因子による腹部感染症術後の転帰予測 吉田順一、裵惺哲、宮竹英志 ほか 救急医学42(1):115-119  
2017 4施設における病院・職種連携の抗菌薬適正使用:抗菌薬使用密度、血液培養密度およびPseudomonas aeruginosaに対する最小発育阻止濃度をアウトカムに 吉田順一、原田由紀子、村谷哲郎 ほか Japanese Journal of Antibiotics 巻:70 号:5 ページ:261‐267
2017 Bezlotoxumab for prevention of recurrent Clostridium difficile infection Mark H. Wilcox, Dale N. Gerding, Ian R. Poxton, Ciaran Kelly, Richard Nathan, Thomas Birch, Oliver A. Cornely, Galia Rahav, Emilio Bouza, Christine Lee, Grant Jenkin, Werner Jensen, You-Sun Kim, Junichi Yoshida, et al New Engl J Med 376:305-317 PubMed
2016 病棟・月別抗菌薬使用密度と使用日数に関連するClostridium difficile感染症 3年間の研究(Clostridium difficile Infection Relationship to Ward-Monthly Antimicrobial Use Density and Days of Treatment: A Three-Year Study)(英語) 吉田順一、菊池哲也、浅野郁代、植野孝子 日本環境感染学会誌31巻2号 Page92-99 医中誌
2016 呼吸器外科と非結核性抗酸菌症 近年の傾向 吉田順一、井上政昭、名部裕介、安田大成、菊池哲也 日本外科感染症学会雑誌 13巻3号 Page177-184 医中誌
2015 Tuberculosis in and after chest surgery:A 15-patient study in a Japanese community hospital Junichi Yoshida,Masaaki Inoue,Masatoshi Kanayama,Yukiko Harada,Daisei Yoshida,Nobuyuki Hirose 日本外科感染症学会雑誌12巻1号1-8 医中誌

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