2023年5月9日 更新
免疫血清検査では、抗原抗体免疫反応を主に用いた測定原理により微量な成分を測定しています。当院では、電気化学発光免疫測定装置(cobas e 801)、化学発光酵素免疫測定装置(LUMIPULSE L2400)を使用しています。
感染症検査
ウイルスや細菌などが原因で起こる感染症を診断するために、抗原抗体反応を用いて、検査を行っています。
当院では、B型肝炎、C型肝炎、HIV[ヒト免疫不全ウイルス (Human Immunodeficiency Virus)]、梅毒、HTLV[ヒトT細胞白血病ウイルス(Human T-cell Leukemia Virus)]抗体検査に加え、2020年12月にSARS-COV-2(新型コロナウイルス)抗原定量検査を導入しました。
感染症の診断や経過観察に加え、院内感染防止策として活用し、患者さまや職員の安全を守るように努めています。
腫瘍マーカー
腫瘍マーカーとは、がんの診断や進行度、治療効果の判定に用いられる検査です。がんの診断は、腫瘍マーカーだけでなく、その他さまざまな検査を行い診断するため、腫瘍マーカーが高いと必ずしもがんというわけではありませんが、がん診断における一つの指標となる検査です。
腫瘍マーカー | 主な疾患 |
---|---|
CEA | 大腸がん、肺がん、胃がん など |
CA19-9 | 膵臓がん、胆道がん など |
CA15-3 | 乳がん |
CA125 | 卵巣がん |
AFP | 肝臓がん |
PIVKA-Ⅱ | 肝臓がん |
SCC | 肺がん、食道がん、子宮がん |
シフラ | 肺がん、食道がん |
PSA | 前立腺がん |
免疫タンパク検査やホルモン検査など
生体には異物に抵抗するための免疫機能があります。
免疫機能の状態を調べるために、血液中のタンパク質である免疫グロブリン(IgG、IgA、IgM)や補体(CH50、C3、C4)を測定しています。
また、リウマチなどの自己免疫検査も行っております。その他、インスリンや、甲状腺などの生体内ホルモンの検査も行っています。