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NSTの栄養サポート

医療・教育関係の方へ
2023年10月23日 更新

NSTについて

NST(Nutrition Support Team)とは、入院患者さまの栄養管理を行い、各科で行われる専門的治療が円滑に進むように、サポートをするチームのことです。
驚くことに、「入院している患者さまの3割は、栄養失調状態にある。」というデータがあります。栄養失調が持続すると次のような弊害が生じます。

  1. 免疫力が低下する。
  2. 傷の治りが遅くなる。
  3. 筋肉量が低下し、寝たきりの状態が長くなる。

さらにそこから次にあげるような大きな問題に発展することもあり得ます。

  1. 肺炎などの感染症が頻発する。
  2. 術後の傷が治りにくい・開いてしまう。
  3. 褥瘡(床ずれ)が治らない。

入院患者さまの栄養失調の主な原因として、治療に伴う食欲の低下、疾病による摂食嚥下障害(飲み込みが出来ない)、食事に対する意欲の低下(心理的問題、認知症など)、があげられます。
当院NSTでは、種々の問題を抱えた患者さま各々に対し、専門的知識を持った医師、歯科医師、摂食・嚥下障害看護認定看護師、言語聴覚士、歯科衛生士、管理栄養士、薬剤師といった多職種で週1回症例検討を行い、患者さま各々に最適な栄養管理が行われるよう努力しております。また、月1回開催するNST委員会では、病院全体の栄養管理のための研修・検討を行っております。
高度な医療には、高度な治療だけでなく、高度な栄養管理が必要不可欠であることを念頭に置き、日々邁進しております。当院にご入院された際、何か栄養の面でお困りの場合は、是非NSTにご相談ください。

活動内容

  • NST運営委員会を開催(月1回)
  • NSTカンファレンスと回診、嚥下回診を実施(週1回)
  • 院内職員を対象に嚥下研修会を実施(年2回)
  • 全国学会や地方会への参加、発表

業績集

発表

 
開催年月日 演題名 演者 学会名など
2022.8.27 褥瘡患者に対する NST 介入した効果について 水津 亜実 第14回日本臨床栄養代謝学会中国四国支部学術集会
2019.8.10 嚥下食摂取開始後に段階的食事形態アップ表を導入した効果 吉見文子    第12回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2018.8.18 当院NSTにおける栄養障害患者の早期抽出への取り組み 栗原悠二 第11回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2018.8.18 経腸栄養開始時の栄養剤の違いによる栄養投与量と栄養状態の変化、経済効果の比較 吉見文子 第11回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2016.12.3 脳腫瘍の治療中、嚥下障害が発症した患者に多職種で関わった栄養管理の一例 高橋理恵 第9回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2016.12.3 経腸栄養管理で認めた難治性嘔吐が経口栄養管理の移行により改善した1例 吉見文子 第9回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2016.1.9-10  男性2型糖尿病患者における血清テストステロンと血清亜鉛に関する検討 江口透 第19回日本病態栄養学会年次学術集会
2015.12.5   当院における簡易懸濁法の現状と今後の課題 藤川雄也 第8回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2015.12.5 当院における嚥下食の見直しと現状報告について 吉見文子 第8回日本静脈経腸栄養学会中国支部学術集会
2015.8.31 高齢者の栄養評価と対策について 尾中貞夫 平成27年度高齢者総合評価研修会
2015.6.27-28 看護師の意識の向上の取り組みにOAG表を使用した一考察 高橋理恵 第12回(社)日本口腔ケア学会総会・学術大会
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