2021年10月5日 更新
専従・専任の臨床検査技師によって業務を行っており、「認定輸血検査技師(日本輸血・細胞治療学会)」の資格を取得しています。夜間・休日においても日直・当直の臨床検査技師により24時間緊急体制に対応しています。
当院の輸血部門の業務は大きく2つに分けられ、血液型や輸血に関する検査を行う「輸血検査業務」と、輸血を安全かつ迅速に行うため、血液製剤の供給・管理など全般的なマネジメントを行う「輸血管理業務」があります。
輸血検査業務
血液型・不規則抗体検査(輸血や手術・出産などに備え、赤血球の血液型抗原や血液中の赤血球抗体を調べます)や、交差適合試験(クロスマッチともよばれ、患者さまと輸血される血液製剤との適合性を調べます)を主に行います。
2011年より電子カルテと検査部門・輸血部門システムの更新及び自動輸血検査装置(IH-1000/バイオ・ラッドラボラトリーズ株式会社)を新規導入し、検査用採血管や輸血用血液製剤のバーコード管理や自動結果入力機能を強化するなど、検査用血液の微量化や従来以上に検査の効率化・安全性が向上するよう、ハード面・ソフト面ともに最新の機能充実を図っています。
しかし、機械だけでは解析の難しい症例や超緊急症例などもあることから、専従・専任の臨床検査技師による技術と知識は必須のものであり、常に検査技術と知見の研鑽を行っています。
2011年より電子カルテと検査部門・輸血部門システムの更新及び自動輸血検査装置(IH-1000/バイオ・ラッドラボラトリーズ株式会社)を新規導入し、検査用採血管や輸血用血液製剤のバーコード管理や自動結果入力機能を強化するなど、検査用血液の微量化や従来以上に検査の効率化・安全性が向上するよう、ハード面・ソフト面ともに最新の機能充実を図っています。
しかし、機械だけでは解析の難しい症例や超緊急症例などもあることから、専従・専任の臨床検査技師による技術と知識は必須のものであり、常に検査技術と知見の研鑽を行っています。
輸血管理業務
献血者からいただいた貴重な輸血用血液製剤が、安全かつ迅速に患者さまのもとへ届けられ、輸血療法が行われるための管理全般を行っています。
手術室をはじめ各診療部門からの輸血依頼に対応し、血液製剤をすみやかに患者さまのもとへお届けするため、赤十字血液センターと診療部門との間で連携を取り迅速かつ柔軟な対応が行えるよう、リアルタイムの情報や検査データなどにも常に目を向けています。
また、当院では患者認証システム(検査用採血管や血液製剤、患者さまのリストバンドなどをそれぞれ専用機器でバーコード照合することによって行われる、多重安全確認システム)を採用しています。より高い安全性も確保することで、患者さま・医療スタッフともに安心・安全な環境での輸血医療を提供しています。
輸血医療は「安全な血液製剤の安定供給の確保等に関する法律」や、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」により、特に安全性・安定性が法によって定められており、さらに厚生労働省による「輸血療法の実施に関する指針」「血液製剤の使用指針」を踏まえて行われることが大原則です。
当院ではこれらに沿って、常に安全で安定した輸血医療が行われるよう、質の高い輸血検査や安全・迅速な供給体制のみならず、適正使用の推進、輸血副作用監視体制、遡及調査への対応などを行っています。また、厳しい基準をクリアし、輸血管理料Ⅰ・輸血適正使用加算・貯血式自己輸血管理体制加算を取得しています。
輸血部門発の活動
その他、輸血部門発の支援として、輸血の際に特に血液製剤の選択を必要とするような患者さまが退院・転院される際にはその情報が円滑に伝達されるよう、患者さまのご希望に応じて不規則抗体カードを発行するなど、地域医療の中心として近隣の医療機関ともスムーズに連携をはかることができるような工夫も行っています。
日々輸血医療における技術が進み、情勢が変化しつづける中、 最新の知見を得てさらに当院の輸血療法へと活かすために学会・講習会等に積極的に参加しています。また、近隣地域や山口県下を含め、地域輸血医療のレベルアップを図ることができるよう、 輸血療法に関する地域医療研修会の開催や、院外における教育活動や技術指導にも積極的に協力しています。