2022年5月13日 更新
がん化学療法は、新規薬剤の開発やガイドラインの整備など、近年めざましい発展を遂げています。制吐剤やG-CSF製剤などの支持療法薬も進歩し、外来で社会生活を送りながら安全に治療を受けることができるようになりました。
当院の外来化学療法は、患者さまが安全に安心して最善の治療を受けられるよう、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、医療ソーシャルワーカー等の多職種が一丸となり、患者さまの治療をサポートする体制を整えています。
化学療法センターの概要
- 2015(平成27)年11月に、新館1階に移転しました。
- テレビ付きリクライニングチェア4台と、ベッド8床(うち個室1床)を備えています。
- 診察室1室と、待合室があります。
- トイレは点滴をしながらでも入りやすいように、広いスペースを確保しています。
スタッフ紹介
- 化学療法センターは、がん化学療法看護認定看護師1名を含む専任看護師5名と、がん薬物療法認定薬剤師1名、曜日別専任医師(実際の治療は主治医)で運営しています。
- 毎朝、医師、看護師、薬剤師、管理栄養士でショートミーティングを行い、当日外来化学療法予定の患者さまの情報を共有し、アレルギー発生時にはすぐに対応できる体制をとっています。
がん治療と栄養
がん治療において、良好な栄養状態を保つことは治療の継続のために欠かせません。
しかし、「食欲がなくなり、食事がとれなくなった」「副作用もあって何を食べたら良いか分からない」、「栄養をつけてほしいけど、何を作ったら良いか分からない」といった食事・栄養に関するお悩みを聞くことも少なくありません。
当院では、そんな悩みを持つ患者さま及びご家族さまのために、栄養指導・食事相談を行っています。
何か不安なことや悩みなどがあれば、いつでもお気軽に管理栄養士にご相談ください。
化学療法中の患者さまやご家族の食事・栄養に関するお悩みをサポートするためのレシピ「サポめし」を提供しています。
外来化学療法で栄養指導・食事相談を行う患者さまにレシピ集をお渡ししています。
栄養管理部のページでレシピの一部をご紹介していますので、ぜひご覧ください。
多職種外来化学療法カンファレンス
- 毎週1回、多職種で外来化学療法カンファレンスを実施しています。
- 最新のガイドラインやエビデンスをもとに、患者さまに応じた最適なレジメンを検討し、治療方針等の情報共有や、有害事象に対する対処方法の検討等を行っています。
がん化学療法委員会
- 毎月1回、化学療法のレジメンの妥当性を評価し、承認する委員会を開催しています。
- その他、化学療法に関するマニュアルの承認や、化学療法に関する問題点の検討を行い、患者さまが安全に安心して治療を受けられる環境作りに取り組んでいます。